二週間ほど前に、オーストラリア在住の友人に新聞の切り抜きを郵便で送りました。「エアーメールの封筒に入った手書きの手紙を受け取るのは何年ぶりのことかしら、うれしかったです」というメールが届きました。切り抜きをスキャンしてメールに添付してもよかったのですが、今回は、「手紙」が出したかった私でした。
「手書き回帰 心休まる」という新聞記事がありました。インターネットの交流サイト(SNS)やツイッターを使う人がどんどん増えている現在、ネットを入り口にして文通に回帰する若者が増えているというのです。
手紙がやりとりできる会費制のコミュニティーができていて、会員は事務局が発行する会報の会員紹介欄から文通相手を選び、事務局に手紙を郵送。個人情報を他の会員に明かさないという規約があり、事務局は毎月2回、会報と一緒に各会員に「手書きの手紙」を郵送するのだそうです。手紙のやりとりは全て匿名です。
瞬時にやりとりできるメールとは違って、時間がかかるのが手紙。手書きも含めて、何か「違う」ことが若い人にも愛好者が増えている理由のようです。
でもこのシステムでは、直接投函するより、ずっと時間がかかります。ポストの中に自分宛の手紙が入っている時の、どきどきする楽しさも、会報と一緒に送られてくるのはちょっと違うような・・・相手の好きそうなカードを選んだり、切手もあれこれ悩んだりするのが楽しいと思うのですが。
昔はやっていたペンパルシステムが現在に復活するとこういう形になるのでしょう、きっと。匿名でのやりとりであっても、「自分のことを気にかけてくれる人がいる」というのがネット交流の最大の魅力のようです。それを楽しむのと同時に、懐かしい人へ出す「普通の」手紙の楽しさも味わってみてほしいものですが・・・
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