テレビで見たヘルパーさん、おんとし81歳。自分より年下の人の介護も含め、ヘルパーとしての訪問を続ける日々。ご主人を亡くして、ヘルパーの資格を取ったのは73歳。76歳で介護福祉士、80歳でケアマネの資格を取得。
自分自身の加齢による変化を知っているからこそ、お世話するのにも力が入るようです。耳が不自由になった方のために、手話を勉強して、意思疎通ができるように努力する。おつきあいが長かった男性が脳梗塞で、より不自由になり、食事も拒むようになった時にも、その方の性格を知り尽くしたヘルパーさんは決して無理強いはせず、寄り添います。「自尊心の高い方ですから、命令されたりはお辛いと思いますよ」
介護される人の身になって働く、このヘルパーさんも、介護報酬の改定で、今まで通りのお世話ができなくなる現実。手話で話していた方の最後の訪問の時には「また必ず伺いますからね」と伝えていました。
母がお世話になっていた施設にも80歳近い元気なヘルパーさんが、誰よりも入所者にやさしい表情で業務をこなしていました。気持ちに寄り添える能力、それはその人の人柄、そのものなのだと思った私でした。
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