人生の最終版に近づいた高齢の人たちが(時には若い人でも)、亡くなった、自分にとって大切な人が「お迎え」に来た、と言うことがよくあります。時には、かわいがっていたペットが迎えにくることもあるとか。「こちら」から「あちら」に行く時に、一人じゃないから大丈夫、と残された人に伝えているのかもしれないこの「お迎え」。
私の「お迎え」経験は90歳で亡くなった祖母のことば。「お父さまが、まだ来ちゃいけないっておっしゃるんだよ」。最後の一ヶ月間だけ寝たきりになった祖母。こちらとあちらをウロウロしている気配だったけれど、この時ばかりはとても明快に話してくれました。
周りのみんなは、祖母の亡くなる数日前のこのことばを不思議がっていたのですが、亡くなった日にはすっきり理解することができました。未亡人になって40年以上暮らした祖母は、祖父と同じ日にあちらに行ったのです。12月18日です。
数日前に「まだだめだよ」という祖父のことばをきっと聞いたのでしょうね。そして18日にはちゃんと「お迎え」に来てもらって旅立ったのだと思います。
身近な人の静かな旅立ちを経験している私はとても幸せです。私の時には誰がお迎えに来てくれるのかな。祖母のような気がしています・・
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