朝日新聞の記事に回復が見込めなくなった高齢者が「治療」のために入院を続け、その費用が高額になっている現状が書かれています。本人も望まなかった延命治療であっても、救急車で運ばれると、延命処置がほどこされ、それは中止できない、と言われてしまうのです。たとえ、本人が延命治療はいらないと意思表示を前もってしていたとしても。
借金に追われ、高齢の母親の年金に頼っている夫婦にとって、母親が少しでも長く生きてくれないと、自己破産になってしまうというのです。年金は、高齢者本人だけでなく、収入のない、または不安定な家族にとっても「生きるためのよりどころ」です。今後もこのようなケースが増えてくるのでしょう。
人の生き様、そして死に様、それは一人一人全く違っています。でも個人を支える社会のシステムがどこまで続いていくものか。答えのない問題をみんなで考え続ける必要があるようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿