細谷亮太先生の講演の最後に会場からの質問がいくつかありました。「私の娘は20歳後半です。寝たきりで、知的な遅れもあり、本人との会話はできません。先ほどのDVDのお嬢さんのように、本人が何を考えているのかどうか、わかりません。答えをいただける質問ではないのはわかっていますが、自分がどうすべきか、日々思い悩んでいます」
細谷先生のコメント:
「僕の話が答えになるとは思いません。生きることに正解はないと思います。与えられた命を十分に使いきること、それだけだと思います。
お嬢さんとの生活の中で、どんな小さなことでもいいですから、キラッと光る時間を作ってほしいのです。人と人がふれあうこと、そこから生きるためのエネルギーが生まれてきます。お母さんにとっても、それが一番大事です」
「現在70歳となった僕は平均寿命のもう85%を生きたことになります。長年、幼くして亡くなってしまう子どもたちを見てきた僕にとって、もう、これはすごいことなんです。いつお迎えの車がやってきたとしても、それに素直に乗っていこうと思っています」
現在の医療が抱える、延命治療の質問に対して細谷先生がおっしゃったことば。最期の時の過ごし方も含めて、自分の生き方は自分で決めること。その大切さへのアドバイスでした。
京都から片道2時間近くかけて出かけた講演会。脚の痛みがなくなったからこそ、しっかり歩いていけました。小さな新聞記事に感謝です。
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