「アメリカのきゅうりはまずいですな。生では食べられなかったです」
25年ぐらい前のこと、シカゴで単身赴任をしていらっしゃった日本人 男性が、我が家に遊びにいらした時のことばです。
「それはズッキーニという野菜です」と言いそびれてしまった私。ズッキーニなんていうも のを知っている日本人はまずいなかったですものね。
そして、その客人は続けました。
「アメリカのマーケットは大きすぎ て、何を買っていいのかわからなくて大変です。でも先週、おいいしい缶詰を見つけたんですよ。犬印の缶詰でした。」
それはドッグフードで すよ・・・とまた言いそびれた私。「おいしかった」を連発するその方をがっかりさせるには、ちょっとね。
ドッグフードを楽しんだ日本人 男性、あれからずっと食べ続けていらっしゃったのかしら、それを思うと、あの時に「真実」を言っておいた方がよかったのでしょうか。
だ だっ 広いスーパーで、何を買えばいいのか、自分なりのペースがつかめるようになったのは、アメリカに行ってから数ヶ月後だったことを思い出します。仲良くなっ たアメリカ人の友人に一緒にスーパーに行ってもらって、あれこれ質問をしたら、彼女曰(いわ)く「何だかわからない商品がこんなに一杯あったのね、知らな かった わ・・・」
生活習慣や食生活の違う人たちが寄り集まってできた国アメリカ。スーパーマーケットの商品の多様性にもそれが 伺えます。
「所変われば品(しな)変わる」
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