母が帰宅して2週間がたちました。ゆっくりゆっくり・・・
お昼ごはんの時、「ごちそうね」と言った母。ことばはほとんど出なくなっている のに、母が好きそうなものを少しずつ並べただけの普段のごはんを見て、そう言いました。
イスに座って一人で食べてくれる母ですが、心拍数 が下がっているので、30分が限界です。食事のスピードもとてもゆっくりです。病院では、食事の時間に限りがあるので、ここ数ヶ月は「刻み食」を食べてい ました。全てが細かく刻んである食事です。「食べたい」と思う気持ちがある母は、それを気にする風でもなくムシャムシャと食べていました・・・ですが、私 にすれば、ちょっと悲しい風景でした。
大好物のかれいの干物にも果敢(かかん)にトライする母です。口に入った骨も上手に出しています。 嚥下(えんげ)障害もなく、ただただゆっくりゆっくりムシャムシャ食べています。あるがまま・・・
ごちそうね 昼餉(ひるげ)に はずむ 母の声
2 件のコメント:
またお母様との静かな日々、他人事で申し訳ないのですがそんな「けやき便り」がより好きです。
在宅介護のあれこれをこれからも書いていきますね。
いのちを見つめる日々・・・というほど、悟りの境地に達した私ではありません。介護をしている自分の感情の起伏を眺めながら、何でもない生活の情景を文字にしています。
「おしゃべりができる」という感覚は、介護生活には必要条件です。「話」を聞いてくださってありがとうございます。
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