2010年8月24日火曜日

こんなバブルも・・・

今年の5月26日の私のブログ ベストセラー。数十万部が売れるベストセラーであっても、手応えのない本にがっかりしたことを書きました。

22日、日曜日の朝日新聞書評欄の小さな記事に、書店チェーンのブックファーストア川越(かわごえ)店の店長(若い人だそうです)のブログが出版界で波紋を呼んでいるとありました。

一個人|心に残った本||池上彰「伝える力」:

私 が手応えがなかったと書いた、池上彰氏の「伝える力」を始めとして、同じ著者の本が次から次に出版される現状を「バブル」とみなしています。「いま出版界で一番話題なのが、いつ『池上バブル』が弾けるかということ」と書き出し、「『なんでこんなにまでして出版すんの?』と悲しくなるような本を出すのでしょ う」とも言っています。

池上彰氏の他に、脳科学者の茂木健一郎氏、「カツマー」として有名な経済評論家、勝間和代氏、このお二人も「バブル」傾向の作家として名前が出ています。

このブログには取り上げられなかった、神戸女学院大学教授の内田樹(たつる)氏は、自らの現状を「反省」して、複数の企画の「塩漬け」を宣言したとか。

ウチダバブルの崩壊 (内田樹の研究室)

評論・ハウツーもの・エッセイなど、本離れが続く現状の中で、比較的「簡単に」読める本が、「雨後(うご)の竹の子」以上に、次々に出版されています。出版社にとって、「売れっ子」の著者の作品を売りたいのは「商売」として当然だと言えます。

そうではあるのですが・・・著者その人自身の責任もあるとしても、「この人の本なら、ある程度は売れる」という「安全策」で出版され、宣伝に躍(おど)らさ れ、買って読んだものの、読者はがっかり・・・を繰り返すことになるのは、出版業界が自らの首を絞めているようなものだと思います。

電子図書が広がりを見せる現在、出版業界の今後はいかに・・・

2 件のコメント:

miho さんのコメント...

けやき便りに2度登場したこの本!どのくらいがっかりするのか読んでみたくなりました。(笑)

gorosatomama さんのコメント...

購入の場合は「ブックオフ」のような中古本販売店でどうぞ。私も手持ちのものを売ろうと思っていますから。

多分、どこのお店にも並んでいることと思いますよ!