2010年8月15日日曜日

病気知らず

体調が悪くて病院に行く人は「症状」はあっても「病気」はまだない状態。お医者さまに「診断」してもらって、そこで立派な「病人」となる。

医療がこんなに高度に発達しても、病気は減るどころか、増えるばかり。これだけややこしい病名で身体の不調を分類していれば、ちょっとした痛みでも「それらしい」「難しい」病名がつくことに。

自分の身体に責任も自信も持てなくなった現代人は、お医者さまに診断してもらって頂いた病名をありがたくこころに刻みつけ、その病気に「ふさわしい」病人になっていく。

「病気知らず」は元気なことの表現。でも、どんなに元気で病気知らずの人も、体調不良の時は必ずあるはず。ただ、それを一つの流れの中の変化として(季節や天 気にも大きく影響されるのが人間)、無駄な病名を自分につけないから、何となく、その不調が改善されていく、それが本当のところではないかしら。

病名をつけてもらって病人になるよりも、「今日はちょっと胃のあたりがおかしいから、食べ物に気をつけよう・・・」と、そんな風に自分の身体と向き合えば、無駄な医療費もいらないし、医療関係者が疲弊(ひへい)することもないのでは。

でも、そうなると、もうからなくなる人たちが続出するかな。人間が自然に戻るだけなのに・・・

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