すてきな親子を目にしました。若いお父さんと1歳ぐらいの小さな女の子です。地下鉄の始発駅で、席につくと、ちゃんとその子のサンダルを脱がせたお父さん。座席に座るには小さすぎる体ですが、お父さんにもたれながら、きょとんとしていた女の子。
しばらくするとバッグから本を出して読み出したお父さん。でも女の子に何くれとなく目を配っていました。膝にもたれかかてきた女の子を、本を読みながら「び んぼうゆすり」をして楽しませてみたり、ちょっと落ち着かなくなってきた女の子の気配を察して、小さなアメをすっと差し出したり。
育児をするお父さんのことを「イクメン」と呼ぶそうですが、このお父さんの手慣れた雰囲気はイクメンのお手本のように思いました。
電車の中で、赤ちゃんや小さいこどもを連れた親(ほとんどはお母さん)が携帯に夢中になっているのをよく見かけます。でもこの女の子は静かに本を読みながら、自分のことをちゃんと見ていてくれるお父さんとの時間を楽しんでいるようすでした。
すてきな親子のすてきな家庭を想像して、地下鉄の20分が私にとってもすてきな時間となりました。
0 件のコメント:
コメントを投稿