2009年2月23日月曜日

新たな戦後?

「100年に一度の経済危機」という表現も、あまり言い続けられると、何だかその深刻さを感じなくなってしまうような今日このごろ。「じゃあどうする の?」と聞いてみたくても、政治のやりとりは遅々(ちち)として何も進まず。色んな情報をインプットすればするほど、何が何やらわからなくなるよう な・・・

私の耳学問の源泉、NHKラジオのビジネス展望で、経済アナリスト藤原直哉氏の「輸出が止まった日本経済のゆくえ」というコメントを聞きました。

今 までの常識が通じなくなってきた現在の状況は、ある意味では終戦直後と同じなのだという解説でした。社会秩序の崩壊、海外市場の消滅は、戦後の混乱期と似 ているというのです。この現状を打破するには、輸出主導型の成長モデルから内需主導型の成長モデルへの転換が必要。そのためにも強い政治力で、経済の根本的な建て直しがなくてはならない、と藤原氏は主張します。

これからも予想しなかったような変化が起こってくることでしょう。そしてその中で、私達一人一人にも自分のライフスタイルの変革が求められているはずです。不安定な世の中で、自分がいかに生きていくか、よりしっかり考える時期が来ているのですね。

「あーー大変・大変!」と騒ぐだけでなく、自分のできることをまず地道にやっていくのが大切なのでしょう。不安定だからこそ、自分を信じて、前向きな努力が必要になってくるはずです。

で も今までのように「それ行け!ドン・ドン!!」で「経済の成長こそが目的」というだけの社会ではなく、ちゃんと心の余裕が持てる生き方を見つけられればな、と思います。

全速力で走っていたのでは見えないものが、ゆっくり歩くと見えてくる。自分にとって必要な何かが見えてくる。時にはゆっくり深呼吸をしながら、寄り道しながら・・・

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