2009年2月18日水曜日

クラシック教育

ベネズエラのクラシック教育が世界的な音楽家を生みだしているという新聞記事を読みました。ベネズエラは南米の国、さて、場所はどこだったっけ?強烈な反米主義のチャベス大統領の国であるのは、知っていますが、それ以外はさっぱり知識がありません。

記事によると、スラム街や貧困層の子どもたちにバイオリンなどの楽器演奏や歌を無料で教える音楽システム「エル・システマ」が注目を集めているというのです。約30年の歴史があるプログラムで、年間の予算は約65億円。全国に約190カ所の活動拠点があり、現在約30万人の子ども達がクラシック音楽を学んでいるとか。

世界的な音楽家も輩出するというこのプログラムの記事を読んで、娘が受けたバイオリンレッスンのことを思い出しました。

シカゴ郊外の街に住んでいた私達、その街の公立小学校でのスズキメソッドのプログラムで小学校1年生になった娘がバイオリンのレッスンをスタートさせたので した。このプログラムでは街の楽器店でバイオリンを借りることができ、自前でバイオリンを買う必要はありませんでした。

子どもたちの背が伸びてくると、先生が「ちょっと手を伸ばしてみて?」と腕の長さをチェックしてくださるのです。そして「もう一つ大きな楽器にしてください」とおっしゃると、楽器店に行って「次」の楽器を借りてきます。もちろん料金は同じです。

授業時間の一コマでレッスンが受けられ、地区の音楽会、発表会も頻繁(ひんぱん)に開催されます。当時「ヒマなお母さん」だった私は、伴奏者として、あちこ ちの演奏会に同行したものでした。特別な音楽教育という感じではなく、子ども達はそれぞれの楽器を楽しみながら練習していました。

普段着のクラッシック教育を受けた娘は、今も気が向くとバイオリンを手にしているようです。文字通り「音を楽しむ」音楽経験は、生涯の財産です。私も伴奏の楽しみを味わうことができた懐かしい思い出です。

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