世界一高いタワー、スカイツリー開業。東京の新名所として賑わうことでしょう。日本の企業が最先端の技術を競い合った最高傑作の完成です。
LED照明技術を担当したパナソニックのエピソードを読みました。従来の証明に比べて最大43%の省エネを達成した照明技術です。
2008年末、巨大タワーをLEDで照らすプランを打診された当時、LEDの光量はまだ少なく、家庭向け照明がやっと出始めたところ。「できるかな・・・」と不安を抱く現場スタッフに、「開発する時間はある。何としても受注しろ」と重役の「ゲキ」が飛んだとか。「できますと提案した時は、エイヤッという気持ちだった」と担当者のことば。
強い光を飛ばす工夫、紫色を基調とした「雅」(みやび)と、水色の「粋」(いき)の色開発、落雷から機器を守って電流を逃がす技術、万が一の落下を防ぐため、緩(ゆる)めても器具からは外れないねじ類の開発・・・試行錯誤を重ねた中、取得した特許が14件。
LED照明だけでなく、スカイツリーに結集された「日本の技術」は目を見張るものばかり。技術立国としての日本の存続感がなくなってきたような昨今、技術の裾野(すその)はまだまだ広大なようです。
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