先日のハイキング、相当急な斜面を登ったり降りたりの行程でした。「ストックがあれば持参してください」とお世話係からのメールがあり、手持ちの「ノルディック・ウォーキング」の杖を持って行きました。山用のストックはとても短くなるのですが、私のは一番短く調整しても90センチ。持ち運びには少々邪魔になりました。
ですが、本番の山歩きには、このストックの威力たるや、想像以上のものでした。登りは短めにして、腕の力を使いながら体を持ち上げる感じ。下りは長めにして、前方を突いておいて、体を安定させながら足を踏み出します。
まさに両手両足、「四つ足」で動けるのですから、体のバランスもよくなり、ハイキング初心者も急勾配を取り残されることなく走破することができました。
ノルディック・ウォーキングでも「前足」を使う利点を十分に感じていたのですが、山道でのこの効果は考えていた以上のものでした。
おかげで、足の疲労も思っていたほどではありませんでした。ただし、肩口の張りは「前足」活用でいたしかたないこと。今回の経験に味をしめて、これからも「四つ足歩行」を楽しみたいと思います。
亡くなった母は足下(あしもと)があやしくなった時期、杖をつくように言っても、どうしても「いや」と言っていました。「年寄りみたい」というのが彼女の理由。立派な年寄りでしたけれど。もし、母に両手で杖をつくことを教えていれば、案外「おもしろい」と言って使ってくれたかな・・・
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