母方の祖母が亡くなったのは40年以上も前のこと。米寿のお祝いをしてから2年後でしたから、90歳を超えていました。当時、90歳まで生きていた人はそんなに多くなかったようで、祖母の長生きを色んな方が感心していらっしゃったのを覚えています。
全国の100歳以上は、昨年で4万7千人を超えているのだそうです。「高齢者」という呼び方だけでは足りなくなった(?)現在、このような「超高齢者」の中には、私たちのイメージをぶちこわすように元気で活躍を続ける方々も一杯。
私がいつも「追っかけ」をしている日野原重明医師も100歳。先月、京都大学で開催された講演会にお元気に参加されたようです(残念ながら私は行けませんでしたが・・・)日野原先生以外にも著名な演者を揃えた講演には、定員のほぼ倍の申し込みがあり、別会場にモニターを設置して入場してもらったとか。講演後、日野原先生は、二階にある別会場の参加者に挨拶するために、軽やかに階段を上がっていかれた、と聞きました。
3年後、京都で開催される会合への参加を打ち合わせの席で依頼された日野原先生、「はい、必ず来ますよ。でも、ここにいらっしゃる方々、みなさん大丈夫ですか?」と逆に質問されたとか。10年日記を予定表として使っていらっしゃる日野原先生にとって、100歳という年齢も「活かされている今」にすぎないのですね。
「人間という うれしいものに生まれ来て 百四歳の今日も歌詠(よ)む 」
天声人語にあった池田ハルヱさんの短歌です。私たち一人一人も「うれしいもの」に生まれた喜びをいくつになっても感じていたいものです。
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