「今日、学校でトーネード・ドリルがあったよ」とこどもたちから聞いた時、「それ、何?」と聞いた私でした。シカゴ郊外の公立小学校で、毎年何回かはこの「トーネード・ドリル」、「竜巻訓練」が実施されるのです。
アメリカは竜巻が毎年多く発生していて、その被害も甚大です。中西部や南部のフラットな地方で、その傾向が顕著です。シカゴ郊外で竜巻が発生することはほとんどないのですが、念のための訓練が小学校でも行われていたのです。
今回の北関東で発生した竜巻も、ベルト状に 大きな被害をもたらしました。竜巻警報が出たとしてもそれがどこに「タッチダウン」するのかを予報するのはほぼ不可能。注意してください、と言われても、今回のような大きな竜巻では、コンクリートの建物でも、内部がめちゃくちゃに破壊されてしまうのですから、安全な場所に逃げ込むのは難しいはずです。
福島県から避難してきて、やっと落ち着きかけたところで、今回の竜巻被害にあった人が報じられていました。「原発事故の時はバッグ一つで出てきたが、今回は荷物を取り出せただけいい。そうでも思わないとやっていけないでしょ」。 他の避難者は「放射能に襲われ、竜巻に襲われ、言葉もない。またここで家を追われるとは思ってもいなかった。勘弁してほしい」と。
がれきを片付けるために、石巻を中心に活動していたボランティアグループが重機を搬送して竜巻被害地で活動を始めたともありました。突然の災害の被災者となった方々に、少しでも多くの手助けが差し伸べられますように。「あまり暴れないでください」とMother Natureにお願いしたくなりました。
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