2012年5月11日金曜日

肥満

世界保健機関(WHO)による世界の肥満度ランキング。BMI30以上の成人人口の割合で国を並べていくと、日本は189ヶ国中、166位。つまり肥満度ランキングでは最下位にちかい「優秀な」成績ということになります。

(BMI: Body Mass Index 体重(kg)÷<身長(m)×身長(m)>の計算で25を超えると「過体重」、30を超えると「肥満」とされる。)

南太平洋のナウルがトップで、このあたりの島々の国が上位を占めています。成人の35%以上が肥満とされるアメリカは24位。 韓国141位、中国151位、日本より下にはインド182位、最下位はバングラデシュ。

肥満の特集記事の中で、「全米肥満受容協会」という団体が紹介されていました。National
Association to Advance Fat Acceptance (NAAFA) 太った人の権利を守ることが目的の団体で、太っている=不健康として差別しないでほしい、と訴えているのだそうです。外見による差別はあってはいけないことですが、現在のアメリカ社会で太った人は、自分の体重をコントロールできない人という目で見られているのは事実です。手術で胃を小さくしてまで体重を減らそうとしている人たちも多いのです。日本では想像できない「肥満社会」の現実です。

肥満度ランキングが低い日本でさえも、女性誌には次々にダイエット特集記事が掲載されます。

世界各地で食べものがなく、飢えに苦しむ人がいる一方で、飽食のために肥満になっていく人たちは必死でやせようとしている・・・何とも人間の社会はアンバランスです。


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