このタイトルだと、車や電車の車内をきれいにする、というような意味になりますね。今回はそうでなくて、車内でお化粧をする若い女性のこと。
新聞に投書されたコメントです:
6歳の双子の娘たちを幼稚園に送るバスの中で、若い女性が化粧をしていました。五、六十代の女性の方が終点で、「どうかバスの中でお化粧はしないでください。明日からもう少し早く起きればいいでしょう。ぜひ、そうしてちょうだいね」と若い女性に言いながら降りていきました。
丁寧で、しかも毅然(きぜん)とした話し方で、若い女性も「はい」と返事。見ていた私もとてもすっきりした気持ちになりました。同時に見て見ぬふりをしてきた自分を恥じました。(後略)
いつ頃からなのでしょうか、乗り物の中でお化粧をする人を見かけるようになったのは。電車やバスにあまり乗らない私は、この興味ある光景に出くわすと、ただただ「観察」をしてしまいます。
彼女たちは周りに人がいるという感覚がないのか、それとも見せびらかしたいのか。「行儀が悪い」と教えられなかったからか・・・あれこれ考えてしまうのです。
私の祖母なら、こんな光景を見たら、「おおいやだ!」と言うはずです。本人がきっと恥ずかしがることでしょう。「みっともない」と言うかもしれません。明治の女性には考えられないこと。現在に住む私たちでも、開いた口がふさがらない状態。
ですが、この投書の中にある女性のように、言うべきことはしっかり伝えようとする人もいるのですね。いけないことは、いけない、その信念に基づいた言葉を「丁寧で、しかも毅然とした話し方」で伝えられる気骨のある女性が存在するのですね。
この投書の文面から、背筋のピンと伸びたすばらしい女性の姿が浮かび上がってきます。私も単に野次馬でいるだけではダメだなと思いますが、さりとて、次回「車内のお化粧」場面に遭遇した時、注意ができるかな。
「揺れる車内ではアイラインが曲がりますよ」とでも言うかしら・・・
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