母を在宅で介護していた頃、燃えるゴミの収集日、収集車の音が聞こえると、「ありがとうございます」と心の中でつぶやいていた私でした。寝たきりになった母の介護は「おしめ」がなくてはならないものでした。使用済みのおしめをゴミ収集車で持って行ってもらえるからこそ、安心して使っていられました。
先日、朝の散歩の折、小さな公園のゴミ集積場に、背広を着た男性が近づいてきました。ネットの中にゴミ袋を入れ、軽く手を合わせていらっしゃったのです。
予期しない光景に、しばらくたたずんでいた私でした。
ゴミを持って行ってもらうことには感謝していた私でしたが、ゴミ袋を出すとき、あの男性のように「感謝」を表してはいませんでした。
小さなことに感謝の心が持てる、それを自然に表せるこの男性に敬服します。
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