同志社大学大学院ビジネス研究科教授、浜矩子(はまのりこ)さんの講演を聞きました。日本を始めとして、アメリカ、EU、そして中国に関する的確な現状認識からスタートして、単一通貨ユーロの不透明さ、円安傾向やTPPについて。持ち時間、一時間ピッタリの講演は、あっという間に終了しました。
経済活動は国境を超え、モノと人が行き交いながら複雑に絡み合う現在、成熟期を迎えた日本は、過去に戻ることなく、新しい価値観を持って進むべきである。単に世界市場での「シェア」を拡大するのではなく、自国が持つものを「シェア」すること、つまり「分かち合う」ことを考える必要がある。
国内においても、日本が保有する「富」を分かち合い、豊かさを「シェア」して、より多くの人が安定した生活ができる方向に進んでいかなければならない。
失われたウン十年を取り戻そう・・・とするような動きは、過去に戻ろうとする後ろ向きな姿である、との指摘にはとても納得。
東日本大震災や原発事故を経験した日本は、今後進む道のベクトルを今までとは違う方に向けなければならないのは、多くの人が感じているはずです。司法から「憲法違反」を突きつけられた現在の政治家の方々に、新しい方向は見えているのでしょうか・・・
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