経済連携協定(EPA)によってインドネシアやフィリピンからやってきた介護士・介護福祉士候補生たちが、厳しい試験にはばまれて、失望のうちに母国に戻ってしまうという報道を何度も目にしていました。日本人でも難しい試験を在日後、3年以内に合格しなければいけないという無理難題。心の通ったシステムには思えませんでした。
京都府北部、舞鶴市の過疎地の高齢者施設で、フィリピン出身の女性たちがヘルパーとして働いているという記事が目に止まりました。5年前に職員になったフィリピン出身で、日本人の奥さんとなった方の仕事ぶりが認められ、徐々にフィリピン出身者が集まり、現在は職員80人のうちの11人になったとか。彼女たちは、歌手やダンサーとして来日し、日本人と結婚して定住した人が多いようです。
日本に永住することになったとはいえ、彼女たちにとって、介護の現場での日本語は手に余るものですが、先輩の指導を受けながら、介護福祉士などの資格取得を目指しているのだそうです。
「明るく温かみあふれる世話で、今ではお年寄りのアイドル」となった彼女たち。家族を大切にするフィリピンのお国柄。地域に根付いていこうとする努力を周りもしっかり支えているようです。
地域介護の宝となりうる多くの海外からの研修生たちを、本物の宝にしていく努力を、日本人みんながすべきなのでは、と思います。
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