暑い2学期のスタートとなりました。これから夏休みでもいいような、そんな気温が続きます。暑さの中、こどもたちも先生も元気で勉強してくださいね、とエールを送りたくなります。
日本の学校の新学期は4月。クラス替えや新しい先生のことが気になるのは子ども達だけでなく、親も同じようにあれこれ思うもの。特に新人の先生が担任になると、「大丈夫かな」と、どの親も感じるはずです。
最近は、クラスをまとめられず、親への対応もうまくいかない若い先生たちが多いそうです。「モンスターペアレント」などと呼ばれる親が登場する現在の学校は、新米先生にとっては戦場に一人で放り出されたようなものでしょう。
大学を卒業したばかりの新米先生が、全てを上手にこなすことは不可能です。ベテラン先生と差があるのは当然。ですが、親にとっては、自分の子供の一年を託すのですから不安になります。「当たりが悪かった」というような感想となるのです。新米先生をゆったりと「育てる」気持ちにはなかなかなれないのが本音です。
自殺にまで追い込まれることのある新米先生。ある学校で、その先生を支えるために他の先生たちが特別の、「時間割」を作りました。それは先生たちが空き時間にその新米先生のサポート係をする「時間割」でした。
サポート係の先生は教室の隅で丸ツケなど自分の仕事をしながら見守るのです。「誰かがいてくれるのが安心だった」と、先輩先生に助けてもらった新米先生は 語っています。この新米先生の大学時代の友人は同じように教師になり、採用されて数ヶ月で死を選んでしまったといいます。
若い人を、経験 の少ない人を、みんなで支える、それが当たり前の世の中であってほしいものです。たとえ自分の子供の先生が新米先生でも、その先生から子ども達がどれほど 多くを学ぶことか。親もゆったりした気持ちで見守ることができる、そんな学校・社会であってほしいと思います。
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