母が今の病院でお世話になりだしたのは、今から10年以上も前のことでした。そのころから働いている看護助手のベテランさん。現在も元気に動き回る日々。 この方の年齢を偶然知ってびっくり。ご自身がもう70歳を越していらっしゃるのです。決してそうは見えない若々しい動きです。
母が精神的 に不安定になっていた時もしっかり支えてくださった方です。私の顔を見ると「○○ちゃん、来たはったん?」と気さくに呼びかけてくださっていました。日常 業務に追われてフーフーな私にとって、お昼の時にちらっと顔を見ると、何となくほっとする、そんな方なのです。
このベテランさんが、私の職場の老人ホームの当直に入って下さった先日の夜。その日はいつもよりもナースコールが多く、ほとんど夜中に休むひまがなかったと思える日誌の記録でした。
数日後、「あの日は大変だったでしょ?」と声をかけると、この方は「しゃあないやん」と一言。
お 年寄りに文字通り寄り添って仕事をするベテランならではの返事でした。寂しかったり、しんどかったりして、ナースコールを頻繁に押す日もある。それが複数 の人 からとなる日もある。あるがままを受け止める「しゃあないやん」に私は改めてこのベテランさんのこころの広さを感じたのです。
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