今年も9月11日を迎えました。あの年の9月11日を思い出す日です。秋晴れの日に
8年目を迎える今年、新聞のコラムには、あの同時多発テロで亡くなった24人の日本人犠牲者の家族のことがありました。
日本政府の被害者遺族への支援はほとんどなく、家族の渡米や、米政府との補償交渉の際、旅費や通訳は自前で用意しなければならなかったそうです。故人の勤務先の企業に世話をしてもらえた遺族があった一方、旅行中に巻き込まれた人の場合は、全く支援はなかったのです。
9・ 11遺族の方々は、自分たちの体験をもとに、海外でテロや犯罪にあった人への支援体制確立のために提案をまとめようとしています。国内の犯罪被害者に対し ては、04年に犯罪被害者等基本法が成立して、給付金が支給されているのですから、同様の支援がなされるべきだとの活動が始まったのです。
「これまでは息子の死を消化するのに精いっぱいだった。遺族が協力し、未来のための制度を残すことで、悲しみを乗り越えられたら」 あるご遺族のことばです。
世 界貿易センタービルだけでなく、この日、一連のテロで亡くなった人の数は2973人と言われています。一人の犠牲者の周りには家族・友人・知人、多くの人 の輪があったはずです。8年後の今年も数え切れない多くの人たちが「あの日」を思い出し、故人を偲(しの)んでいることだと思います。
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