5月の最終月曜日はアメリカのメモリアルデイ、戦没者追悼記念日の祝日です。亡くなったアメリカの兵士を追悼する一日。各地で色んな行事が行われます。
冬が厳しい地域(シカゴもそうでした)では、この日は夏の始まりとしての意味があり、何となくウキウキした気持ちの高ぶりがあったものでした。一般の国民にとっては、戦没者追悼からは少し距離がある、私自身、そんな感じで過ごしていた三連休でした。
私の「切り抜きコレクション」の中に、どうしても捨てられない数枚があります。
2006年8月9日(朝日新聞)
「世界報道写真展2006」の展示写真の中の一枚
(イラクで戦死した兵士の遺体が故郷に戻ってきた時の飛行場での写真。客席に並ぶ乗客の顔と貨物室から運び出されようとしている星条旗がかけられた棺(ひつぎ)が写っています。)
2007年1月3日(京都新聞)
「無数の涙 流れる:NYタイムズ1日付見出し」
(イラク戦争で駐留米兵の死者が3000人に達したことを受け、ニューヨークタイムズが約1000人の米兵の顔写真を1月1日付紙面に4頁にわたって掲載したという記事)
2007年1月14日 朝日川柳(せんりゅう)掲載作品
「あと何枚若者包む星条旗」
「万骨で泥沼埋める気のブッシュ」
「増員の陰で三千の泣く家族」
久しぶりに目にしたこの数枚の切り抜きを眺めていて、上記の報道写真がピューリツァー賞を受賞したという説明に気づき検索してみました。そしてたどりつきました。組み写真の全てに。
The Pulitzer Prizes | Works
一瞬を切り取った画像から、ことばではないメッセージがビンビン響いてきます。
2008年には戦争生まれの国民が四分の三を越えた日本。アメリカでもほとんどの人にとって、戦争や戦死者は遠いもの。上記の写真が撮影されてから数年たった現在でも、イラクやアフガニスタンで傷つき、亡くなる兵士がいて、それを悲しむ家族や友人がいる。
みんなで覚えていたい「メモリアルデイ」です。
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