2009年5月11日月曜日

一文字タイトル第三弾: 2月27日    3月28日 

オバマ大統領の演説が色んな場面で英語の教材として利用されているようです。スピーチの内容がしっかりしているのは当然ですが、彼の声の良さが、教材にうってつけとなっているように思えます。

少し渋みのあるバリトンで、歯切れのいい話し方は、聞いてみたい・・・と思わせるものがあります。ブッシュ大統領の時は「生の声はいいから・・」と思ってしまったのは私だけではないはずです。

人 は持って生まれた声の質があり、おしなべて声帯が細いアジア人は西欧人に比べてどうしても声が高くなりがちですが、日本人女性のキンキンした話し方は ちょっと苦手な私です。日本語は腹式呼吸でなくても、普通の会話は成立しますが、人にメッセージを伝えるとなると、ちょとか弱い感じがしてしまうのです。

その点、しっかりした息にのせて話す英語(他の言語の多くもそうですが)は、上手に話すと艶(つや)が出て、聞きやすい声になるのです。

話 し方、それも発声を学ぶ日本人はあまりいないのが現状です。話すことを仕事にしている人でも、その訓練をしっかり受けた人は少ないのではないでしょうか。 自分本来の声に磨きをかけ、聞きやすい、相手に通じやすい声にすることは、話す「商売」でなくても大切だと思うのです。

「声は訓練次第で年を取りにくい」とかねてから思う私です。80歳を越しても、軽やかなのびのある声ですばらしいお話しをしてくださる先輩がいらっしゃいます。内容もすばらしいのですが、その声がお話の魅力を倍増しています。

アメリカがオバマ大統領を選挙で選び、新しい国造りを模索している中、あの声で引っ張ってもらうのはいいだろうな、とうらやましく思います。現在の日本の首相のコメントがテレビやラジオで出て来ると、反射的に敬遠している私です。内容を聞く前に声に反応してしまうのです。申し訳ないと思いつつ、でもそうなってしまうのです。

以下のビデオは、5月9日、ホワイトハウス特派員協会主催の晩餐会でのオバマ大統領のスピーチです。今までと違って、大いに笑いを取っています。長いですが、ぜひご覧ください。内容が詳しくはわからなくても、彼と会場の雰囲気、すてきです。

Obama pokes fun of Republicans, Clinton, self at annual dinner - CNN.com


政治家も「声美人」であって欲しい。いや、政治家だからこそ「声美人」であって欲しい。そして暖かいこころを感じさせて欲しい、そう思う私です。

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