2009年5月18日月曜日

マスク姿

神戸の高校生が発症したという報道から、またたくままに兵庫県や大阪府で広がった今回の新型インフルエンザ。

今朝の新聞、インフルエンザ関係の記事の写真は全てマスク姿。スーパーマーケットの店員さん、大学の父母会に出席した5000人のお父さんやお母さん。もちろん医療関係者や学校の先生たち。銀行の窓口職員も今日からマスクを着用すると、さっきのニュースで言っていました。

日本はマスクをかけることに抵抗のない国ですから、何かあればマスク着用をきちんと守ることができるのですね。京都でもマスクは売り切れ状態。マスクの製造会社は24時間フル操業しているはずです。

国民が一斉に「ある行動」を取るというのは、最近ではあまりなかったように思います。今回は健康に関する不安から、「明日は我が身」という感覚をみんなが持って、このような「一斉行動」が出現したのでしょう。

新型インフルエンザは鳥インフルエンザよりも弱毒性であること。普通のインフルエンザと同じ対応で、むやみに人混みの中に行かない、手洗いうがいをしっかりする。もし症状が出たら、安静を心がける。「そんなに心配しなくても大丈夫なんですよ」というコメントは、このマスク姿の一斉行動にかき消されてしまっているような気がします。

「現在の対応は強毒性の鳥インフルエンザをもとにしており、患者が発生するたびに学校の休校やイベント自粛(じしゅく)をすれば、大阪の都市機能はマヒしてしまう」という昨日の橋下(はしもと)大阪府知事の発言はとても当(とう)を得たものだと思います。橋下知事は昨日、対応見直しを厚生労働省の要望したとのこと。

今朝の天声人語には「かかったらさっさと治すに限る。せめて頭と心は平熱を保ちたい」とありました。気配りはおこたりなく、でも冷静に・・・ですね。

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