東日本大震災後の被災者の方々の「穏やかさ」には海外から賞賛の声が多く届いていました。宗教学者の山折哲夫氏はそれを日本人が本来持つ自然観に基づいたものだとおっしゃっていました。
多くの自然災害とともに暮らしてきた日本人は、人間を超えた自然の力を絶えず感じていたはずです。「無常観」、つまり全てのものは移り変わる、常ならぬことを知っていたのです。その大きな力に対して抵抗するのではなく、全てを受け入れ、そこからまた次に進んでいく、そのしなやかさは、日本人独特のものだと山折氏。手弱女(たおやめ)のしなやかさ、という難しいことばもでてきました。自らの力を誇示する、益荒男(ますらお)に対することばです。
国として自己主張をし、自らで守るという意見はすばらしいいもののように聞こえます。でも日本人本来が持つものからは少しずれているのかな、とも思います。
日本人のユニークさ、それを世界に向けて発信できて(単にクールジャパンだけじゃなく)世界の安定につながる方法は・・それを真剣に考えてくれる指導者はいずこに。
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