ある通訳が「今、スピーカーが面白いことを言ったから、笑ってください」と言いました。生真面目な日本人の聴衆は、指示通り一斉に笑いました。
この通訳は通訳の仕事をしたのでしょうか、それとも・・・
英語と日本語の橋渡しをしていると、そのまま訳すと全く意味のない発言に時々出くわします。日本語の「同音異義語」を使って、ダジャレを言うスピーカーには、何食わぬ顔をしながら、どうやってその場を切り抜けるか、必死に考える通訳。
ベテラン通訳なら、どんな場面でも対応できるのでしょうが、「一般通訳」にとって、これは冷や汗もの。「そんなことは通じませんよ」と言いたくなるのをグッとこらえて、こころの中でスピーカーをののしりながら(?)ことばを探すのです。
こんなエピソードも目にしました。
「アメリカのビジネスマンが冗談を言っています。私には訳せないし、訳したとしてもみなさんには理解できないでしょう。オチに近づいてきました。笑う準備をしてください。1.2.3、はいっ!」
こんな号令がかけられる通訳さん、すごいな!!
0 件のコメント:
コメントを投稿