アメリカの39代大統領、ジミー・カーター氏、おんとし90歳。TEDのスピーチを聞いて感心することだらけ・・・
カーター氏の大統領在任期間は1977年から1981年の4年間だけ。再選を期した次の大統領選では、ドナルド・レーガンに大差で破れ、大統領としての功績はあまり評価されないままでした。
ですが、その後は、平和活動家として、文字通り世界各国を飛び回って現在に至ります。
女性の人権について語る、このTEDの16分のスピーチで、カーター氏は原稿もなしで、詳しい数字をあげながら、神の前に同列であるべき女性を、男性側の解釈でより低い存在とみなしている。それは世界のどこの社会でも同じであると述べています。
本来の意味での、存在そのものの男女同権、それを男性として真摯に訴えているのです。
スピーチの冒頭、新聞掲載された漫画のエピソードを語ります。その中で、男の子がお父さんに「ねえ、ぼくね、大きくなったら元大統領になりたいよ」と言ったのです。
カーター氏の大統領としての業績は、在任中の4年間には軍事侵攻をしなかったことも含めて、他の歴代大統領とは大きく違っています。弱腰で外交下手、内政も失敗だらけと評価されていました。
でも、その後「元大統領」としての立場を充分に活かした、世界に影響を与える数々の業績を打ち立てています。90歳、すばらしい年齢を重ねた元大統領、すてきです。
PS: このブログをアップした翌日、カーター元大統領がガンになったことを発表しました。多くの病気も克服してきた方です。ご本人らしく、淡々と、そしてこころ穏やかな日々をこれからも過ごしていかれることと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿