「声は時代だ。」というシンポジウムに出かけました。内容を深く調べたわけではなく、新聞記事で見つけて申し込みました。会場は大阪でした。
日本で唯一、四年制大学で声優コースを持つ大阪芸術大学主催。舞台はプロローグとして狂言の演目「蝸中」が演じられました。よく通る声で、狂言独特の動きがじっくり見られました。続いて学生たちの短い「劇」が三つ。スクリーンの映像と音楽、そして舞台での語りで物語が進行します。
時々目を閉じて聞いていました。耳だけで筋を追うのも楽しかったです。ラジオドラマのように。
休憩のあとは、このコースの講師陣によるシンポジウム。著名な声優さんたちが並びます・・・が、アニメに関して知識の乏しい私では、その方々のイメージがなかなかわきません。会場の若い参加者にとっては、よく知ったキャラクターの声が生で届くのですから、楽しくて仕方ない様子。
初めて声優さんたちの声を直接聞いて、バラエティーに富んだ声の使い分けに感心することしきり。一瞬にして、その役柄に入って、感情表現ができるのです。厳しい訓練のたまものですね。
舞台を一生懸命つとめた学生たちも、一人前の声優目指してこれからもがんばっていくことでしょう。声優とは、感情が豊かであるのが一番大切なのでは、と思いました。泣く、笑う、怒る、すべてを一瞬に表現するのですから、それも声だけで。プロの仕事はどれもすごいです、本当に。
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