障害者スポーツでは、世界どの国でも女性選手の数はとても限られています。車いすフェンシングでも、世界レベルの大会に出場してパラリンピックまでたどり着けた日本選手は一人だけです。競技スポーツを、女性が結婚して続けることの難しさ、ママさんになってはより厳しくなりますが、ましてや本人が障害者であれば、なおさら多くの困難が出てくるはずです。
ですが、ポリーンさんのお家で子どもたちとのやりとりをみて、母親としてのたくましさ、明るさに大感激した私たちでした。
普通の日本家屋での生活です。車いすで使うために、トイレのドアは外してカーテンにしてありました。お昼寝から起きだした二人のお子さんのおしめを替え、ミルクやスナックを用意しながら、私たちとのおしゃべり。飾り気のない、明るい生活ぶりがうかがえました。
子どもたちをかわいくて仕方ないという目で見守っていた彼女、敬虔なカソリックで毎週教会に通っているそうです。「もう一人ほしいの」という彼女のことばを聞いて、そのおおらかさに圧倒されました。
日本が大好きだというご主人、ポリーンさんが障害を負ったあとに出会って結婚。地域の多くの方々にサポートされながら、日本の生活を自分らしく楽しんでいるポリーンさん。障害者スポーツに長年関わってきた私たちにとっても、彼女の生活をかいま見られたことは、すばらしい経験となりました。
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