東日本大震災の日、宮城県釜石市内に住む小学生達は、「てんでんこ」の教えを守って一人一人が避難し、津波に巻き込まれることがありませんでした。
「大きな揺れがきたら、必ず逃げろ」「一人で逃げろ、自分の命は自分で守れ」「家族のことを考えるより、一人で生き抜け」「自然の力は大きい、人間が決めたハザードマップを信じるな」
それまでに子どもたちが学んだことは、自分のことだけを考えろという「利己的」な響きがあります。
ですが、先日、子どもたちに防災教育をしてきた群馬大学の片田教授の解説で、改めて「てんでんこ」のすばらしさを知りました。
「子どもは一人で逃げているから大丈夫、と親が信じられれば、親も自分自身のことだけを考えて逃げることができる。てんでんこは、家族の信頼関係がしっかりあればこそ、その効果がうまれるのです」
大きな自然の力を前にして、どう行動するのか。前もっての準備と心構えがどれだけ必要なのか。「てんでんこ」からは色々なことを教えてもらいます。
2011年4月23日 けやき便り: 「てんでんこ」報告
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