飽食の時代と言われ、日本は世界中の「おいしいもの」が食べられる国である、一番贅沢な国だと言われています。日本食・洋食・中華・エスニック・・・ありとあらゆる料理が食べられます。確かに、一旦外国に出ると、日本の食生活がいかにバラエティーに富んだ豊かなものかを強く感じます。
ですが、東日本大震災後の日本が、今までの通りであるわけにはいかない。全ての面で変化していくはず、と思うのは私だけではないはずです。
ひろさちや氏による「ブッダの教えがよくわかる」という本の中に、彼岸(ひがん)と此岸(しがん)ということばが出てきました。彼岸は「あちら」、此岸は「こちら」です。
此岸、つまりこの世に住む私たちは常に「おいしいものを食べたい」という要求があります。この世の価値観、此岸の価値観では、自分の好きなもの、「おいしいものを食べたい」となるのです。
一方、彼岸の価値観によると「おいしくものを食べたい」となるのだそうです。
「おいしい」と「おいしく」、たった一つのことば、「い」と「く」が違うだけですが、この二つの表現は大きく意味が違っています。自分は、「おいしい」か「おいしく」、どちらなのか、じっくり考えてみることにします。
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