2011年10月5日水曜日

ライバル

少し以前のことになりますが、9月10日のプロ野球パリーグの日本ハム対楽天戦。翌日の新聞記事がとてもおもしろかったです。

野球に興味のない方にはちんぷんかんぷんでしょうが、野次馬の私には、日本ハム斎藤佑樹(さいとうゆうき)投手と楽天田中将大(たなかまさひろ)投手の投げ合いは、2006年夏の甲子園決勝戦を思い出して、ワクワクするのです。(それでいて、試合を一生懸命見るわけでもないのですから、私の野次馬も変ですね)

2006年の決勝戦は早稲田実業の斉藤、駒大苫小牧(とまこまい)の田中の投げ合いで、15回引き分け、翌日再試合。最後の打者、田中を斉藤が三振に仕留めた優勝の瞬間の二人を、今でも覚えています。

この決勝戦の前年、高校2年生の秋、明治神宮大会で初めて対戦した時に負けた斉藤は、田中を目標として奮起して、翌年の夏に全国優勝。早稲田大学に進学して、六大学野球で華々しく活躍。

4年前にプロ入りした田中は、この4年間で、プロとしての実力をしっかり身につけ、今やプロ野球の若き名投手に。ルーキーの斉藤は実力で大きく水をあけられる現実。

朝日新聞のスポーツ担当編集委員の西村欣也氏は「ライバル再演、引き出す力」と、コラムで記しました。「簡単に差はつまらないかもしれない。しかし、あの夏の戦いを再びできる男たちは幸せだ。見守れる我々も幸福を共有できる」

ノンフィクションの世界が大好きな野次馬として、今後も目を離せないライバルのものがたりです。

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