京都市の街路樹のイチョウやトウカエデなどは秋になると色づいて葉っぱを落とします。住民からの「落ち葉を掃除するのが大変」という苦情で、紅葉の前にばっさりと剪定(せんてい)してしまって、「味もそっけもない」街並みになってしまうのが、数年前までのことでした。
この早めの剪定の理由として、昔走っていた市電のレールに落ち葉が入るとブレーキが効きにくくなるから、というのを聞いたこともありますが、いずれにしても、街路樹の紅葉はないも同然の京都の街でした。
それが、ここ1,2年、9~10月に葉の量を半分にし、落葉後の1~2月に枝を切りそろえる「2段階剪定」を一部で試験導入し、今年からは、市内全体で実施することにしたとか。1本の街路樹に2回の剪定が必要になり、費用が約4千万円増えるそうですが、観光都市京都の秋のあの「無粋」(ぶすい)な風景がなくなるのは、うれしいことです。
写真は昨年の下鴨本通りの風景。手前のトウカエデは剪定済みです。
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