今年の2月末、母との同居再開の直前にこんなことばに出会いました。
「介護は年老いた親がする、最後の子育てである」
介護して「あげる」と考えていた私にとって、これは大きな発想の転換でした。とてもこころに残る表現でした。
昨日の朝、母は静かに旅立ちました。日曜日、急にタンがひどくなり、夜、看護師さんに吸引機を持ってきていただきました。全身症状はそれほど悪くない、ということでした。
夜中にも一度、タンを引きました。思ったより「簡単」で、しっかり引けるのは達成感があったほどです。朝も数回タンを引き、ヨーグルトを食べていました。ツルンと口に入る物がいいので、小さなプリンも一つ食べました。
それから約一時間後でした。大きく苦しむこともなく、本当に自然に旅立ちました。看護師さんやお医者様に緊急の連絡をしたあと、Chuckをひざに抱いて、じっと母の手を握っていました。静かな、静かな旅立ちでした。
この「子育て」を通して学んだことは私の大きな財産となりました。多くの素晴らしい出会い、思い出ができました。全ての方々、ありがとうございました。
8回目の年女(としおんな)を数週間後に迎えられるはずだった母でした。自由にはばたいていることと思います。子育て、ごくろうさまでした。
1 件のコメント:
お母様最後まで幸せでいらっしゃったと思います。ご冥福をお祈りいたします。最後の子育て、なるほど。
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