2010年12月4日土曜日

視点を変えると

電気自動車(EV)が将来の車として現実味を帯びてきた自動車業界。技術的に解決すべき問題は山積みでしょうが、技術開発競争は日進月歩ですから、ガソリン車がなくなり、全てが電気自動車となる時代も、案外そう遠くないのかもしれません。

電気自動車に特化した 株式会社ゼロスポーツという会社。岐阜県に本社を置く小さな会社が、郵便の集配用軽商用車の電気自動車を約千台来年度に日本郵便(JP)に納入するのだそうです。大手メーカーの車からエンジンやガソリンタンクを取り外し、モーターや充電池を載せる改造EVです。大手の自動車各社は乗用車のEVを開発の中心としている中、この改造EVにたどり着き、特化たのだそうです。

電気自動車普及のための啓蒙(けいもう)活動も活発に行う、ゼロスポーツ社長の中島徳至(なかしまとくし)さん。この新しい業界を引っ張っていく方のようです。

朝日新聞土曜版「be」の一面に掲載される「フロントランナー」には、この中島さんのような、ユニークな活動をする人たちを紹介しています。(残念ながらウェブではずっと以前の掲載分だけですが・・・) 

実業家・起業家・ボランティア・宗教家・芸術家など紹介される分野は多岐(たき)に渡っています。若い人から、時には年配の方も登場し、毎週、どんな方が掲載されるのかとても楽しみです。

このシリーズを読んでいて気がつくのは、どんな分野であれ、どんな年齢であれ、国籍・性別を問わず、全てここに登場する方々は、自身の視点がしっかりしているということです。もちろん、そこにたどり着くまでには、語り尽くせない多くの出来事があったはずですが、「こうでなければいけない」、「こうあるべきだ」、「世間ではこうだ」などなどの束縛から離れ、自分らしさを獲得した方々ばかりです。

日常生活の中でも視点を変えると、多分見えることが変わってくるはずです。どんな時にも、そしていつまでも、それができる「しなやかさ」を持っていたいと思います。大きな変革のためではなく、自分が自分らしく生きるために、とても大切なのだと思います。

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