息子が勤務しているのはアメリカのSouthwest Airlines。1970年代にスタートした「格安航空」の先駆けの会社です。
徹底的な合理主義の経営方針で、座席の予約はなし、機内清掃は乗務員が行う、同一の機種のみを使用する、短い距離をバスの感覚で運航する・・・など、サウスウェスト航空の経営学として、日本でも有名になった会社です。
この会社のもう一つの大きな特徴は、従業員第一であること。ずっと以前のエピソードですが、飛行場のカウンターで、係員に文句を言っている乗客に対して、偶然居合わせた社長が、「我が社の社員にご不満でしたら、どうぞ他の飛行機会社をご利用ください」と言ったとか。社員の「自分の会社」という意識が高く、仕事の合理化も多くは社員が考え出したものだそうです。
この会社の人事部に勤める息子宛に、ボルチモアのオフィスからお供えのお花が届きました。仲間の家族が亡くなった時、お花を届けるのが習慣になっているようです。出発前に一応辞退してきた、と息子は言っていたのですが、ちゃんと送られてきました。
お花やさんの「代筆」のメッセージに、暖かいお悔やみの文章がありました。
「合理化」の名の下に、不況になれば人員整理をするのが当たり前のアメリカの会社。(現在では日本でも当然になってしまっていますが・・・) 従業員を大切にする「珍しい」この会社は、9・11のあとも、アメリカで唯一収益が落ちなかった航空会社です。
どんな時代であっても人を大切にする会社はしっかり生き残り、業績を上げていくようです。そこで働けることをこころから楽しんでいる息子です。
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