後(あと)の祭り:祭礼の翌日、時機をはずすこと、時機におくれること
こ のことば、祇園祭にルーツがあるそうです。現在は7月17日に山鉾巡行が行われますが、もともとは17日の前祭と24日の後祭に分かれていたのです。有名 な鉾は前祭にでていることから、見逃したことを残念がって言ったのが始まりとか。昭和41年(1966年)に巡行が一つになりましたから、祇園祭で「後の 祭り」はもうなくなりましたが・・・
この他にも、京都の土地や文化から生まれたことばの受け売りを少々。
醍醐味(だいごみ):醍醐寺に湧く清水のおいしさを言ったことば。物事の本当のおもしろさ、深い味わいの意味。醍醐とは最上の滋味、もしくは仏陀(ぶっだ)の最上の教えという意味もある。
埒(らち)があかない: 埒とは馬場の周囲に設けた柵のこと。上賀茂神社で「賀茂競馬(くらべうま)」が終わると埒があけられ(撤去され)、その以降、賀茂祭(葵祭)を迎える神事 が次々に始まることから、本来「埒があく」は、道理良く物事が進むさまを表現。現在では「埒があかない」という言い方をよく使い、物事が進まない様子を表 す。
清水の舞台から飛び降りる:思い切って大きな決断を下す。江戸時代には233人が舞台から飛び降りたという記録が残っているとか。いのちをかけた願掛けであったようです。
山紫水明(さんしすいめい):山や川の景色が美しいこと。漢学者、頼山陽(らいさんよう)が、自宅の庭に建てた書斎に名付けた名前。1828年に建てられたこの書斎が、丸太町橋西詰めを北へ上がった住宅街の中に残っているとか。
何気なく使っていることば。京都にルーツのあることばをより身近に感じます。
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