英語でガン患者さんは自分のことを "I have a cancer."と表現します。方(かた)や日本語は「私はガンです。」
単なる表現の違いなのですが、ガンに対する気持ちの持ち方も違うのではないでしょうか。英語では、私の中のある部分がガンになりました、でも私は私です、そういう気持ちがあるように感じます。
ことばは「単に」ことばなのですが、「されど」ことばです。言い方を変えるだけで、気持ちにも大きく影響するように思います。
ある方が「このごろ、何かと問題を多く抱えていて」と話されました。ごく普通の表現なのですが、何かひっかかった私です。
「抱えて」いるから「問題」なのではないかしら。抱えている腕を緩(ゆる)めて、問題を離せば、楽になるのに・・・
もちろんこれは傍観者の勝手なコメント。
でも硬く抱えていると、こころの余裕もなくなっているはずです。一瞬でもいいから、力を抜いて、深呼吸してほしいな。その方を見て思いました。
「毎日色々ありますが、元気に生活できるのがありがたいです。」
言い方を変えてみると、そのことばがやさしく自分のこころを包んでくれるのでは・・・
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