2009年3月13日金曜日

久石譲

私のテレビタイムは母の部屋にいる時。今朝も朝ご飯を片付けようとしていて、NHKテレビに久石譲さんが出ているのを発見。ちょうど「おくりびと」のテーマが流れていました。「おくりびとフリーク」の私としては、見逃すわけにはいきません。

映画「おくりびと」ではチェロとオーケストラで演奏されたこのテーマ曲を、久石さんのピアノソロで初めて聞きました。テーマのメロディーが静かに語りかけてくるようなこの演奏、すてきでした。

久石譲さんに関しては、宮崎駿(みやざきはやお)監督のアニメの音楽を作っている作曲家であるのは知っていました。耳馴染んだテーマソングの数々、すべてが久石さんの作曲なのです。

映画のシナリオを手にして、その場面のイメージを作りながら作曲すること。せりふがある場面では、そのせりふの邪魔にならず、話す人の心の内面も表現するような曲を作ること。今回の「おくりびと」の曲も含めて、発表された作品は、作曲家久石さんの手を離れて、「ひとりだち」した存在であること。「次」の作品に向けて、いつも自分自身をリセットして取り組んでいること。

長年の音楽活動の中での努力、そしてそこからにじみ出る静かな自信、それを画面から感じました。

番組の最後に、目下取り組んでいる「The End of the World」(番組ではジエンドオオブザワールドとカタカナの音声で紹介されただけでしたが)という作品について久石さんが語った言葉がとても印象的でした。

「9.11以降、世界中、すべてが混乱している現在。新しい価値観が生まれる時まで、希望をもって進んでいきましょう。そんなメッセージを届けたいのです。」

音楽を通して、新しい世界に目が向いた久石さんだからこそ、多くの人の心に届く名曲が次々に生まれるのですね。

ウェブで見つけた久石さんの音楽です。久石譲-風の谷のナウシカ (風の伝説)

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