母の介護生活の日々、「三度の食事の世話が大変ね」とよく言って下さるのですが、大変だとは感じてはいない私です。食事の好みが近い母ですから、私が食べ たいものを作ればいいのです。固すぎるもの、油っこいものなどは避けますが、ちょっと小さく切っておけば、何でも大丈夫。すべてを食べる「完食」が続く母 です。
洗濯も「失敗」がなければ、単に一人分が増えるだけ。掃除は、完全に手抜きの私ですから、気にならず・・・家事全般が私自身に負担になっていない、そして夜はしっかり寝てくれる母だからこそ、私の介護生活はのんびり過ごせるのだと常々感じています。
今朝の朝日新聞社説に「ケア友」ということばがありました。男性介護者同士の交流会が昨日、京都で開かれたのだそうです。
現在家族を介護する人の約3割が男性。295人の男性介護者の実態調査の平均年齢は69歳。ご近所との関わりも薄く、介護の負担と炊事・裁縫などの家事に苦労している「孤独な姿」が浮き彫りになった・・・とあります。
介護生活になるまで、全く食事を作ったことのない男性であれば、日々、食べることそのものが大きな負担となるでしょうし、ましてや、介護する相手(妻や父母)から目が離せないような状況であれば、その負担の大きさは想像を絶するものだと思います。
現在の介護保険では、同居の家族がいると、調理や掃除などの生活援助が受けられません。男性介護者だけでなく、老人世帯の「老老介護」の状況には適応していないのです。
07年に実施された家庭内での高齢者虐待の調査では、加害者が息子の場合が41%、夫が16%という結果だそうです。介護の面だけでなく、仕事の面でも追いつめられ孤立した男性の姿が目に浮かびます。
今日、「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」が発足するとのこと。地域ごとに、介護する男性の集まりができ、悩みを打ち明け、情報や経験を伝え合う、そんな「ケア友」を作ることが大切だと社説にはあります。
日々「手抜き介護」を続ける私にとって、このブログを読んでくださって、私の独り言を聞いてくださるみなさんが私の「ケア友」。いつもありがとうございます。
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