2週間に一度、お薬がなくなるとチェックアップを兼ねて病院に行く母です。診察室までの廊下は結構長いのですが、いつも一人で歩きます。私は後から一緒について歩くだけ。
ある日その母の姿を診察室から眺めていらした先生が、「家族でないとできませんよね・・・」とおっしゃったのです。その日は途中でちょっとバランスをくずしかけた母。プロの介護者なら、バランスをくずさないように、まず手を貸して一緒に歩くはずですものね。
「バレーボールの選手」だった母は、93歳の現在も、身体能力は「それなりに」しっかり残っています。背もたれがなくてもベッドに腰をかけて長い時間座っています。寝返りも簡単にゴロゴロ。ベッドからも一人で起き出します。
ただし、足元は相当おぼつかなくなっていますから、外出時は私が前に立って、両手をつなぎながら歩きます。私は後ろ向きに歩いています。
「腰を伸ばして!」「足をしっかり前に出して!」といつも声をかける私です。雨模様の日は、特に大変なのですが、そんな時も、「しっかり歩いて!そんなにヨチヨチしているとおばあさんみたいよ!!」
いまだに「おばあさんみたい」と言われるのは嫌いな母。我が家のスパルタ介護、こんな調子でやっています。
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