2015年4月7日火曜日

医療化

長尾和宏医師のブログ、“町医者だから言いたい!”の中で見つけたことばです。

自分の不調に自己判断で病気を造り出す患者、その原因は本人の「不安」にあるのだとか。一方、医師が病気を造り出すことが「医療化」というのだそうです。まず病名をつけて、その症状に効くだろうという薬を与える。「新しい病気」ができれば、「新しい薬」の市場ができる。「医療化」が製薬会社の利益につながる。

近代は医学が目覚ましく進歩した、そう言われても、病人は増えるばかり。移植医療のような「超高額医療」は確かに進歩したのでしょうが、何か釈然としないところがあります。少しの不調に「まず、お薬を」と私たち現代人は訓練されてしまっているのかもしれませんね。

昨年11月末の食中毒以降、最近になく体調を崩した私でしたが、ビタミン剤以外は何も飲まないままに過ごしていました。しんどいけれど、お医者さまにかかる状態ではない、そう感じていたからです。(もちろん、体調管理アドバイザーからはあれこれ知恵をもらっていましたが・・)

自分のからだとの対話がいかに大切か、文字通り「身をもって」体験した私でした。

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