2015年4月3日金曜日

潔さ

母方の祖母は明治の女性。生活一般にしっかりとした基準があった人でした。あぐらをかいてレース編みをするような孫娘を見て、「お行儀が悪い、お品のないことをしなさんな」とお説教。こんな祖母が今の私の生活をもし見ることがあれば・・・少々冷や汗もの。

以前、「品格」「品」という言葉がよく登場していた時期がありました。「女性の品格」という本がベストセラーになったり、「国家としての品格が問われる」という表現が出てきたりしていました。

日本らしい考え方からすれば、この品格とは、全てのことがらの基本となっているもの。それが人であっても国であっても、そして組織や文化であっても、まず品格(品)のあるなしが判断の基準であったはずです。

この品格の基本が「潔(いさぎよ)さ」ではないのかな、と感じるようになってきた近頃の私です。自分の行動に責任を持ち、言い訳をせず、芯を通した生き方をする、それが潔さだと感じるのです。自らの発言の撤回や言い訳、そして保身ばかりを続ける多くの人の姿を見るにつけ、ため息が出るのは私だけではないはずです。

気風(きっぷ)のいい、スカッとするような人や出来事は耳にしたいものですが・・・



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