「今日もていねいに。」というタイトルにひかれて買いました。副題は「暮らしのなかの工夫と発見ノート」。「暮しの手帖」の編集長、松浦弥太郎さんの本です。
「暮しの手帖」は、広告を一切掲載しない雑誌として、戦後すぐ1948年に創刊され、電気製品や日用品の厳しい商品テストが日本の物作りに大きな影響を与えたことでも有名な雑誌です。初代の名物編集長、花森安治氏のこだわりの雑誌作りが続いていた「暮しの手帖」の編集長に、2007年、就任したのが松浦弥太郎さんです。
慌ただしく過ごす日常で、ふっと深呼吸をして、自分を取り戻す、そんな時間の大切さなどを、穏やかな文章で、話しかけるように書かれてある本です。「ついつい」とか「何となく」とか、自分の行動に言い訳をしてしまいがちな私たち。ちょっと立ち止まってみようよ、という提案でもあります。
目次には、「おはようの効用」「ここちよいリズム」「優雅な箸づかい」「うれしさのお裾分け」「読書という旅」というようなサブタイトルが並びます。それぞれが2~3ページの短いエッセイになっていて、最後に「こんなことをしてみてはいかがですか」という生活のヒントが書かれています。
「今日もていねに。」
「。」のついたタイトルになぜかひかれる私です。
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