2010年10月2日土曜日

大学選び

少子化の時代、大学の宣伝活動の活発化が言われています。近年オープンキャンパスを開催して、受験生に大学を紹介することが日本でも当たり前となってきました。

アメリカの高校で学び、そのまま大学に進学したわが家の子ども達。息子が高校4年生になった秋、野次馬の私はわざわざ日本からシカゴに飛んで、息子のcollege tripに同行しました。

アメリカでは、大学進学に試験はありません。高校の成績、推薦文、エッセイなどで入学を判定されます。自分の実力の範囲で、「行きたい」大学、「行ける」大学を決めるのに、前もって大学をいくつか訪問するのがcollege tripです。

息子と私はニューヨーク州の州都、アルバニーまで飛行機で飛んで、そこでレンタカーを借りました。初心者ドライバーの息子の運転に肝を冷やしながらも、いくつかの大学を訪問しました。

前もって連絡をして訪問日を予約し、キャンパスに到着すると、まず学生課のようなところで大学の説明を聞きます。こちらからの質問にもていねいに答えてくれ ます。そして、ほとんどの場合、在校生が付き添って、キャンパスを案内 してくれるのです。在校生と直接話してあれこれ質問ができるのは、その大学を進学先に考えている学生にとって、勉強のことだけでなく、生活に関しても大い に参考になる経験です。

このcollege tripに同行して、「大学はビジネスなんだな」と強く思った私です。各大学が特徴をしっかり「宣伝」して、優秀な学生を集めようとしていました。今から15年以上も前のことでした。

現在の日本では、国立大学も含めて、学生獲得のために、あれこれ工夫されているようです。ビジネス感覚をしっかり持った経営陣を有する大学が生き残っていく ことでしょう。貴重な人生の4年間の生活のために、単なる受験勉強をして成績を上げるだけでなく、進学希望の大学をしっかり調べてほしいと思います。


PS: せっかく入った大学も3年生になるかならないうちにスタートする就職活動。日本の大学は学びの場でなくなってしまったのでしょうか・・・

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