アンネと同じ年頃に何度も読んだ「アンネの日記」。それから数十年後、オランダのアムステルダムに行った時、現実にアンネが住んでいたその建物の前に立って、「ここを知っている」というような不思議な感覚を抱いたものでした。
アンネの日記が本になったのは、1947年。父親のオットーフランクが強制収容所からただ一人生きて戻れた後のこと。
1942年6月から1944年8月まで、隠れ家での生活を書きつづったアンネの日記。1944年8月4日、その隠れ家に保安警察が踏み込んできた時、逮捕されなかったミープ・ヒースとエリザベート・フォスキュイルの二人によって持ち出されていました。
CNNのウェブを読むと、アンネの日記の原稿は床に散乱し、二人の女性はその混乱の中、ただただ必死に紙を集めたようです。二人は、その原稿を読むことはなかったと言います。「もし読んでいたら、きっと燃やしていたと思います。危険な情報も書かれていたのですから・・・」
Miep Gies, Anne Frank protector, dies at 100 - CNN.com
二年に渡る隠れ家での生活で、14歳の女の子はその「日常」をありのままに書き記し、それを世界中の人が読むことになりました。そのきっかけを作った、つまり日記を隠れ家から持ち出したミープ・ヒースさんが100歳で亡くなったという新聞記事を目にして、60年以上も前に亡くなったアンネのことを、改めて身近に感じた私でした。
アンネの日記 - Wikipedia
0 件のコメント:
コメントを投稿