車いすフェンシング競技、男子二日目の種目はエペです。太田雄貴選手が銀メダルを取ったフルーレは、メタルジャケットを突くとポイントになりますが、エペの場合は、上半身はどこを突いてもポイントになります。
久川選手、残念ながら予選通過がなりませんでした。各国の強豪がひしめくグループでした。「残念!」なのですが、「ごくろうさま!」と北京に向けて伝えたいと思います。
1998年以来、車いすフェンシングという障害者スポーツに関わり、それまで全く想像できなかった世界を経験した私です。海外遠征では、開催地名が日本の地図にないような、普通の観光や仕事では絶対に訪れない場所にも出かけて行きました。
競技スポーツの世界を垣間見たことも大きな経験です。身体を動かすことは大好きで、スキーやテニスなど楽しんできた私ですが、競技スポーツの厳しさ、手強(てごわ)さを肌で感じたのはとても新鮮でした。スポーツの素晴らしさを再確認できたのも事実です。
でも何よりもこの10年が私にとってすばらしかったのは、仲間と一緒に活動を続ける中で、海外の多くのフェンサー・役員・関係者と知り合いになれたことです。競技の場では勝敗を争う相手であっても、同じ車いすフェンシングに関わる仲間として、国を超えて仲良くなることができたのです。それは単に語学の力ではありません。言葉にたよらない、もっと強い絆を結ぶことができたのです。
この10年、がんばってくれた選手、そして全員を引っ張ってくれた監督(理事長)、目立たないところでしっかり支えてくれた多くの仲間、みんなに「ありがとう」と言いたい今日の私です。
これで、私たちの「暑い夏」は終了しました。それぞれがこの思い出を持って「次」に向かいます。
1 件のコメント:
頑張って更新してくださいね。
八幡市 中西
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